毎年、コイブ養成講座を修了されたマスタークラスの方を限定対象に、いくつかの企画を行っているのですが、今回、コイブ通信講座受講者の方(以降、みなさま)向けに一つのご案内がございます。

白樺樹皮でバッグなど作る際、ハンドル、ショルダー部分はどうしても強度的に革ベルトが必要となります。 ただ、近所にお店が無かったり、ネットで見つけても、来店しないと適切な厚みにすいてもらう指示ができなかったり、床面処理を自分ですることになったりなど、以外に簡単に入手できないことがあります。

また、1~2本の購入だと結構な値段がします。 写真①②※のようなバッグ(本体:縦380mm×縦270mm×マチ120mm)に必要な 2本の革ベルトを東急ハンズや専門店などで購入すると、送料込みで 5,000円以上はかかるでしょう。 ※写真①②のベルト幅は 3cm。

そこで、コイブでは一年に一度、毎年この時期に、牛一頭半身のヌメ革(イメージ写真⑥)をまるっと購入し、カットしてお得に革ベルトを共同購入できる企画を行っており、昨日マスタークラスの方たち向けの募集を開始いたしました。

ちなみに、なぜこの時期かと言いますと、間もなく白樺樹皮の採取時期を迎え、フィンランドから届く樹皮を心待ちしている、やる気スイッチONモードの時期だからでありますw。

 

さて、本題でございます。

今後みなさまは、講座修了後(一次募集の方は、2018年7月~)から制作キットをご購入いただけますが、革ベルトを備品として使用する作品のラインナップは当初は予定しておりませんでした。

と、いいますのも、材料となる白樺樹皮以外に必要となる「備品」の中で、牛革ベルトは、長さ、幅などの組み合わせが多く(色まで広げるともう大変です)、少々値の張る単価であるため、常時幅広く在庫を抱えておくことが現実的でなく、またいざ補充しようとしても、同じコンディションの革を都合よく数揃えることができないからであります。

ただ、みなさまの作品の添削を通じて、もうバッグを作れるレベルにある方たちが多いと感じておりましたので、今回の共同購入のタイミングで、急きょお声がけさせていただきました。

革ベルトを共同購入された方のみが対象となりますが、8月上旬をメドに通常の制作キット以外で、バッグを制作できる「特別キット」を企画したいと思います。 ※二次募集の方たちは、8月末に修了しますので9月ごろにいかがでしょう。

もちろん、8月以降すぐに特別キットに取り組んでいただく必要はありません。 もう少しいろいろ制作してからでも購入いただけるようにいたします。 ただ前述の通り、いざその時に必要となる革ベルトが上記の事情で当方でご用意できないことからご提案差し上げています。

特別キットの詳細はこれからとなりますが、「バッグという切り口で 3~4つほどのジャンル分け」をさせていただき、サイズや形状は、ある程度個別のご希望に添えるよう交通整理しながら、その後、3~4種類ほどに大別化したコース毎に、レシピや動画コンテンツを制作し、キット化する予定です。

ここまでお読みになって、ご興味ない方は、もちろん無理にご参画いただく必要は全くございません。

「こういうのを作ってみたいけど、ジャンル内の作品であるだろうか?」などご質問がありましたらご連絡ください。 その際、できればイメージに近い写真、希望サイズ(縦×横×奥行)など添えていただけると助かります。

ただし、「フラップのついたバッグ、ポーチ、ポシェットなど」は、まだフラップ部分を完成させるのが技術的に難しいと思われますので、今回の企画からは除きます。 写真④のようなシンプルなかご型でイメージください。 また、革ベルトを1本長く切り出せる数はとても少ないので斜め掛けバッグも今回は除きます。

 

ご興味ある方は、引き続き、牛革ベルト購入についての詳細です。

カラーは、「ヌメ革のナチュラル」の一色のみで、経年変化により徐々に飴色に変わっていくのが楽しめます。 設置当初は、写真③が近い色合いです。

 

募集は以下、三種類×二種類の長さの計 6コースで予定しています。

天然なものなので、実際にオーダーして納品されないと、最終的に半身からどのくらいの長さのベルトを何本切り出せるか正確にはわかりませんので、概算での募集となりますこと予めご承知おきください。

基本的には、先着申込+入金順を優先とさせていただきますため、募集予定数の終盤にオーダー+入金された場合、他サイズへの振り替えまたはキャンセルでお願いする可能性もあります。

販売単位は、同じサイズのベルト 2本を 1セット単位です。
使用イメージとしては、写真①②のようなショルダーバッグ 1個につき 2本使用するイメージです。

長さサイズの目安としては、写真①のバッグで、「③、⑥80cm~90cm」のベルトが適当です。これなら冬服コート着用でも余裕を持って肩を通せるバッグに仕上がります。 また、写真⑧のように高さ低めのバッグにすると接合部分が短くなるのでその分、肩に掛ける長さに余裕ができます

初めから、写真⑤や⑦のようにハンドルをバッグ上部付近で止めるタイプであれば 「②、⑤70cm~80cm」のベルトで大丈夫です。

「①、④60cm~70cm」のベルトは、写真⑨、⑩のように、肩にかけたとき比較的、体にぴったりとフィットするバッグを作りたいときや、写真⑪のように肘で持つバッグを作るときにちょうど良いと思います。

ざっくりではありますが、大きめの肩掛けバッグは、幅 3cmベルト、A4サイズぐらいから小さい肩掛けバッグや、肘や手で持つタイプは幅 2cmベルトがオススメです。

今回、募集期間も短く、納期も 1ヶ月先となりますため、クレジットカード決済でも承れます。 希望者の方には、ご注文後、請求書メールを送信いたしますので簡単な手続きで 24時間いつでもオンラインで決済が可能です。ただし、VISAかMasterに限ります。

【販売単位】

すべて同スペックのベルト2本を1セット販売

【販売価格(税込)】

①2,700円 ②3,240円 ③3,780円
④2,484円 ⑤3,024円 ⑥3,564円

【革種類】

ヌメ革「ナチュラル」

【ベルトのスペックと概算用意数】

①長さ60cm~70cm×幅3cm×厚み2.5mm: 4セットほど
②長さ70cm~80cm×幅3cm×厚み2.5mm: 4セットほど
③長さ80cm~90cm×幅3cm×厚み2.5mm: 4セットほど
④長さ60cm~70cm×幅2cm×厚み2.5mm: 4セットほど
⑤長さ70cm~80cm×幅2cm×厚み2.5mm: 4セットほど
⑥長さ80cm~90cm×幅2cm×厚み2.5mm: 4セットほど

※バッグ裏側に充てる補強用革ベルトを1セットにつき 8枚付けます。
※ご要望が多かった場合、追加発注も可能ではあります。 出遅れた方もまずはお問い合わせいただければと思います。

【募集期間】

6月1日(金)正午までの申し込み分

【共同購入の判断】

申込数が少ない場合は中止する場合があり、その場合は速やかにご連絡します。 重要な進捗情報についても同様です。

【申込方法】

みなさんに本企画をご案内差し上げたメールアドレスへご返信にて承ります。
「希望するサイズ番号」×「希望セット数」と「お支払い方法(銀行振込、郵便振替、クレジットカード決済のいずれか)」をご連絡ください。

※2つぐらいバッグ作ってみたいという方は、上記を参考に適合するサイズをそれぞれお選びください。
※基本、希望セット数はみなさん「1セット」だと思いますが、この機会にもう1セット予備でということで購入されても問題ありません。

例)「③×1セット、⑤×1セット購入します。支払いはクレジットカードで。」など。

確認後、メールで入金方法などご返信差し上げます。

【納品時期】

7月月初にご返送差し上げる作品に同梱いたします。
ですので、今回送料無料とさせていただきます。

【おことわり】※上記以外の注意事項です

※ベルトは、2本で1セット単位での販売となります。
※特別キットの白樺樹皮ベルト代は別途となります。
※特別キットは、お一人で複数種類購入が可能です。
※上記以外のベルトサイズは個別にオーダーは承れません。
※牛革ですが、半身一枚全て同じコンディションではありません。 人と同じで、ケガの跡、シミ、シワ、ホクロ、毛穴があります。 背中、お腹、おしり、首など部位によっても皮膚のキメ感、厚み、柔軟性、たるみなどの違いもあります。 できる限りきれいな部分をとるように心がけますが、命ある素材ですので、粗末にしないように革を使います。 筋の下に血管が通っていたところは線のような模様があります。 大きな毛穴や毛根の跡はピンホールがあります。 首などのシワの跡や牛が生活する中で付いたバラ傷も革に残ります。 またカットした牛革全てを使用できない場合がありますので切り出せる本数に関してはカットしてから正式に決まります。
※革の裏側は床面処理をしますのでケバ立ちはほとんどありません。
※企画の性質上、お申し込み後のキャンセルは承れません。

最後に、革ベルトとバッグの接合方法についてですが、基本的には、金具を使ったカシメか、細い革ベルトを使った接合となりますが、強度や寿命を考えるとカシメた方がオススメです。 別途工具(1,000~2,000円ほど)が必要になりますが、なるべく安価に仕上げられるよう工具紹介から接合手順までレシピ+動画コンテンツに加え、購入者の方に配布します。 初めての方でも自分で接合させることができるようになります。

以上、ご不明な点やご質問はお気軽にお問い合わせください。